今回は、YouTube アバタローチャンネルでおすすめの本。
ハマトンの『知的生活』をご紹介します。
日本語字幕付きで動画を閲覧されたい方は、PC版のみになりますが海外サイト『Amara』のURLをお伝えしていますので、そちらをご利用ください。ログイン不要で閲覧可能です。
アバタローチャンネルをご存じない方は、こちらをまずご覧ください。👇👇
『知的生活』解説動画の紹介
まずは、書評YouTuberアバタローさんが紹介する『知的生活』をご紹介します。
ハマトンの『知的生活』は、どんな本かというと、知的で豊かな人生を獲得する為の極意 が書かれた世界的名著です。
一流の知識人たちが、教養を獲得する上での心構え・時間の使い方・本の読み方など、多くの実例を交えながら、分かりやすく解説してくれています。
まず、『ハマトンについて』お伝えした後、3つのテーマについて解説しています。
ハマトンについて
ハマトンの本名は、フィリップ・ギルバート・ハマトン(Philip Gilbert Hamerton)。
彼は、1834年にイギリス北西部にある ランカシャーで生まれました。
幼少期に両親を亡くし、苦労と孤独の中で成長していきます。
そんな彼は、詩を書いたり、絵を描いたりすることが好きだったようです。
当初、画家を志していましたが、後に美術雑誌の編集責任者として成功を収めます。そんなハマトンは、自身でも数多くの著作を生み出し、イギリスの有名な文筆家として、名が世に知れ渡るようになって行ったのです。
彼の代表作『知的生活』は、1873年に生み出された作品です。
他にも知的シリーズで有名な書籍には
『幸福論』
などがあります。
ハマトンの『知的生活』が愛される理由
ページ数が550ページを超える超ボリューミーな本だと聞くと、尻込みしたくなる人は多いと思いますが、それでも世界中の人に愛され、読み継がれているには、理由があります。
その理由は、ハマトンが誰にでも分かりやすく、読みやすい英語で書いている点にあったようです。日本語に翻訳しても違和感なく意味が取りやすかったことから、明治以来、日本でも高校・大学の英語の教科書に採用されていたそうです。
更に、文章の構成にも工夫がされていて、誰かに宛てた手紙のような形式がとられている点も魅力のひとつだと言えます。
例えば...
あたふたと、せっつかれている学生さんへ
非常に裕福な学生さんへ
職業には就いていないが、色々な研究をする時間のない友へ
12章71通の手紙が書かれた本です。
読み手としては、テーマ別になっていることで、自分の興味や関心に合わせて本が読める点も嬉しいですよね。「今日のテーマは○○」というように、楽しい読書Timeによって、本の内容の浸透率もアップしそうですよね♥
知性を深める秘訣
知性を深める秘訣について、フランス人の料理人や風景画家の話を交えながら分かりやすく、丁寧に解説をしてくれています。
『ガトー・ド・ボア』という料理は、使用するパセリの量によって、味の全てが決まるそうで、多くても、少なくても料理の味としは、ダメだということ。
私達が得る『知識』もパセリと同じで、多すぎても、少なくても、私達の精神全体に与える影響があると、言われています。
不必要な知識を取り込むデメリットについては、ある風景画家が、地質学に興味を持ちすぎたことで、絵画的な魅力のある絵を失い、挿絵のような絵しか描けなくなった、というのです。
知識獲得するための目安とは?
では、知識を獲得するための目安とは、一体どういったものなのでしょうか?
ハマトンが言うには、自分が心から知りたい!と感じた気持ちや感覚を目安にすればいいそうです。
ただ!ここで注意して欲しいことは
人間は自分にとって、余り関係のないものに興味を持ちやすく、自分に必要な知識には、手を伸ばさない傾向があるそうです。
よって、興味のアンテナだけに頼らず、その知識が自分にとって、今の自分に相応しいものかどうかを見極める、冷静に判断する目が必要だと言います。
知的生活流タイムマネジメント
人間は、時間の節約には無頓着!というボヤキから始まります。(笑)
そんな時間に無頓着な私達に伝授されるものは
偉大な仕事を成し遂げるには、1人の人間がどれだけ『エネルギー』と『時間』を投資できたかによって決まる!ということで ”どうやったら時間が節約できるか” を常に考え、ゆとりを持って行動することが大切だということです。
知的読書の極意
多忙な私たちに、毎日...2時間の読書時間を作るのは至難の業ですが、ここはルーティン化によって切り抜けるしか手はないようです。アバタローさん曰く、読書Timeにおすすめな時間帯は、寝る前の2時間だそうです。
確かに、寝る前に読書をするって良い感じがしますよね。睡魔による邪魔さえ入らなければ、中断による知的損失は、少ないのではないでしょうか。
私がまだ子供だった頃...( = =) トオイメ目。
学校から帰って来ると、図書館で借りた本や、夕方...貸本屋にひとっ走りして借りて来た漫画の本に、どっぷり浸る生活をしていたのですが、「ご飯よ~」という母の声によって中断されたあの日のことを今でも覚えています。(笑)
「食事の後に読めばいいじゃない」と大人たちは平気で言うのですが、せっかくストーリーの世界に嵌まりこんで読んでいた状況が、プツッと切れると、そう簡単に呼び起すことはできないのです。
だから、もし子供が家で本を読んでいる時は、周りの大人たちは配慮する必要があると思います。
字幕付き動画のご紹介『Amara』へGo!
動画を字幕付きで閲覧されたい方は、コチラから閲覧可能です。👇 『Amara』へのログイン不要で観れますので、ご利用ください。
ただ、申し訳ないことにスマホやiPhoneでは、字幕付きで観れません。大変申し訳なく思っておりますが、STAY HOMEの楽しみの一つとして、ご活用ください。
因みに...字幕の誤字・脱字を発見されましたら、こっそりコメント欄からご報告いただけると助かります。サクッと、コッソリ修正しておきます。
ハマトン『知的生活』本のご紹介
『知的生活』は、150年前に刊行した本なので、現代の私達の感覚とズレを感じる部分もあるようです。 そこで、原著である『知的生活』と、現代人向けに内容が精選された『ハマトンの知的生活のすすめ』2冊をご紹介します。
原作:『知的生活』
アバタローさんの動画で紹介されていたのは、原著を翻訳した講談社学術文庫から出ている『知的生活』です。550ページほどあるボリューミーな本はコチラです。
原著をそのまま楽しみたい方は、コチラの本がおすすめです。
精選:『ハマトンの知的生活のすすめ』
原作は、時代にそぐわない内容があるから嫌だ!という方におすすめするのは、ディスカヴァー・トゥウェンティワンから出ている、『ハマトンの知的生活のすすめ』です。
本の一部がプレビューで閲覧可能になっていたので試し読みしてみたところ、凄く読みやすい本でした。ページ数も216ページなので、私はコチラの本をまず読んでみようと思います。
『知的生活』に興味を持たれた方は、自分に合った本を選んで読まれてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ハマトンの『知的生活』をご紹介すると共に、日本語字幕付きの動画も併せて紹介させていただきました。
周りの方で、聴覚障害をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非このブログを共有していただけると嬉しいです。字幕が必要な方に届いて欲しいからです。
次回は、外山滋比古さんの『思考の整理学』をご紹介したいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。