新型コロナウイルス情報②のまとめとして、今回はいま…急ピッチで開発されているワクチンのことや日本の対策などについて、まとめたいと思います。
まずは、私たちの生活上では、直接的には関係がありませんが、ウイルスの構造について、軽く触れたいと思います。今…日々頑張ってワクチン開発をされている研究者の方々が、どんな風に頑張っているのかが見えてくるのではないでしょうか。
詳しい情報は、専門サイトをご自身でググってご覧ください。
このブログでは、私の単細胞で理解できる範囲内でお伝えします。
前回のブログでも紹介した『ホリエモンチャンネル』の動画で、ウイルス学を研究をされている峰 宗太郎先生が教えてくださっています。私の頭でも理解できるよう、分かりやすく丁寧に説明してくださっているので、是非ご覧ください。
峰先生が言われていましたが、この10年で、サイエンスが100倍・1000倍に進歩しているそうなので、思わずワクワクしてしまいました。(*´艸`*)
まずは、ウイルスの構造から見てみましょう。
新型コロナウイルス大解剖
ウイルスの姿が”王冠”に似ていることから名前が付けられたコロナウイルスは、ギリシャ語で”王冠”の意味を持つ『corona/コロナ』が由来です。
何て素敵な名前なんでしょう!!
そんな新型コロナウイルスの構造について、まずは調べてみました。
新型コロなウイルスの構造
ウイルスのゲノム(遺伝子情報)は、
の2つがあります。
新型コロナウイルスのゲノム情報は、RNA(一重らせん)に書き込まれているので、エラーが起こりやすく、変異しやすい性質を持っているため、専門家の間でも問題とされています。
また、新型コロナのRNAは、RNAの中でも最も大きいとされています。
新型コロなウイルスの変異しやすい部位とは
変異しやすい部位は、ウイルスの頭にある突起部分で、この突起によって細胞に入り込むことから、ワクチン開発のターゲットになっています。
ただ、この突起部分は変異が凄い為、変異の度合いが重要になります。
インフルエンザワクチンの場合は、突起が2種類あるので、片方の突起をターゲットとにしています。
新型コロナウイルスの場合は、この突起が幸い1種類なので、インフルエンザワクチンより、ワクチンの有効性が高くなることが分かりますよね。
インフルエンザの場合で言うと、インフルエンザワクチンを毎年打っていても、インフルエンザにかかることってありますよね。
それは、何故か。インフルエンザの突起の頭には、ヘッドと呼ばれる部分があり、このヘッドの変異が凄く早い為、ワクチンが当たらないことが多いのだそうです。
そこで、新たなターゲットとして、ヘッドの下…首部分、ストークだったら余り変異がないだろうということで、現在…世界中でストークをターゲットにしたワクチン開発が進められています。
マッチョウイルスと軟弱武装ウイルスの違い
私たちが日常で予防する際に注目したいことは、ウイルスには、2種類あるということです。
- エンベロープウイルス(膜に守られているウイルス)
インフルエンザウイルス・コロナウイルス・ヘルペスウイルス・風疹ウイルス
・AIDS・B型とC型肝炎ウイルス など
- ノンエンベロープウイルス(膜がない分強いウイルス)
ノロウイルス・ロタウイルス・ポリオウイルス・アデノウイルス・A型肝炎
・コクサッキーウイルス(手足口病など) など
エンベロープは、画像を見ていただくと分かるのですが、ウイルスの遺伝子情報が書かれているRNAと、カプシドを守るように覆っている膜のことで、資質からなる二重膜で出来ています。
反対に膜がないウイルスは、ノンエンベロープウイルスで分類されます。
一見、膜で覆われているウイルスの方が強そうなイメージを持ちますが、実際はエンベロープのない、ノンエンベロープウイルスの方が強いです。膜に頼らない強いノンエンベロープ群は、なかなか手ごわい相手です。
膜に守られているエンベロープ群は、エンベロープの砦を破壊すれば、もうこちらの勝利です!! 攻めのノンエンベロープと、守りのエンベロープと言った感じでしょうか。
エンベロープの砦を破壊さえすれば、弱っちぃ軟弱ウイルスに変身します。
では、エンベローブの砦を破壊するための武器は何が有効か!
それは、除菌…除菌…除菌効果のあるもので、シュッとひと拭き。
我らが手にするのは、アルコール製剤で決まり!!
(ΦωΦ)フフフ…これが、新型コロナウイルスの弱点です!
そんな新型コロナウイルスのワクチン開発は、今どうなっているのでしょうか?
まずは、ワクチン開発の流れから見てみましょう。
新型コロナウイルスのワクチン開発
名前に『新型』と付いていると、どうしても新しいウイルスだからゼロからワクチン開発してる…と思れている方も多いのではないでしょうか。私もゼロ派でした。
しかし、先日の動画内で峰先生の話しを聴くと、ゼロからではなくスイッチと言う方法が取られていることが分かりました。
えぇ~っ!! そんな悠長なぁ~
早く新型コロナのワクチン作ってよ~
まずは、先生の話をお聞きください。
【前半】
【後半】
ウイルスの仕組みには、共通する部分があり、それが自身を増殖させるための部品だということなのです。増殖させるための部品が似ていることから、薬の開発はゼロから行わなくても良いのです。
ゼロからだとめっちゃ面倒くさいじゃん!!
やっちゃダメ~!(笑)
これまでに開発して来た薬があるので、その薬の用途を変えて効果を試す方法が取られているということが分かりました。
SARSの場合で言うなら、HIV(エイズ)で既に開発されている薬が効くかどうかという試験を行い、結果として候補薬が結構あったんだそうです。
今回の新型コロナウイルスは、たんぱく質がSARSに似ていることから、SARSで効果のあった薬を使えれば…ベストだったのですが、残念ながらSARSは2003年に終息し、症例がなくなったことから、以降の臨床試験ができていないということでした。
ただ、MARSに関しては、現在でも症例が出ている為、臨床試験が現在でも行われています。
今回の新型コロナウイルスのワクチン開発では、このMARSで効果のあった薬を取り入れて研究が行われています。
ワクチン開発最前線
現代のサイエンス最前線では、コンピューター(スパコン)による3次元の構造解析によって、新型コロナウイルスのたんぱく質の形は、直ぐに決定することができました。たんぱく質の形が決まれば、薬がどのように酵素に当て嵌るか、コンピューターシュミレーションでスピーディーに解明されたことから、候補薬は試験管の中で実験を行い、そのリスト化は中国チームの貢献が大きかったようです。
流石!! 中国…4000年の歴史! 凄いですねぇ
峰先生からその話しを聞いた翌日、目にした情報の中に中国での臨床試験の結果が良好ということが載っていました。
そして、そこには既に『ファビピラビル』と言う名前の薬が載っていまた。
凄い!! めっちゃ早っ!
中国内の医療機関の診療ガイドラインに『ファビピラビル』を掲載を勧めているとのことでした。
数日後、更に話が進展しているニュースが飛び込んで来て、そのスピード感に感動しました。私たちの気付かないところで、日々…目まぐるしく活動してくれている方々がいることに感謝しかないですね。
そして、3月23日に公開された理化学研究所のサイトを見ると、先生の話しの内容と被さって、サイエンスの力にワクワク♥してしまいました。
www.riken.jp
ワクチン開発 頑張ってる研究者のみなさんにワクワク
今、世界中でこのように情報共有をし合って、研究が行われているんだと思います。
そして、峰先生がおっしゃっていたように、この10年でサイエンスの力は、100倍...1000倍...になっていると言っていた言葉を、日々の情報の中でも感じれることが 嬉しい!! ヾ(≧▽≦)ノ
よって、新型コロナウイルス(SARS2)の薬の検討は、早いとされています。
日々、頑張ってくださっている研究員の皆さん
ありがとうございます!!
ウイルスやワクチン開発のことが、だんだんわかって来たので、日本の対策本部はどうなっているのでしょうか。
日本の対策について
当初は、ウイルス自体がどんなウイルスなのかよく分からなくて、世界各国のニュースが先に飛び込んできていたので、ついつい
日本政府、何やってんねん!!
(´-ω-`)…と静かに思っていたのですが、国民だけじゃなく政府もパニクッてる気がしてなりませんでした。
しかし、専門家の先生による見解であれば、素直に聞けます。
先生曰く、日本政府は専門家のアドバイスによって、ピークを抑える方法が取られているようです。
一番の目標は死亡率を下げること
ここで、先生は死亡率と致死率の違いを説明してくれました。
- 致死率・・・感染者の内の死病者数
- 死亡率・・・人口全体に対する死亡者数
なるほど!(´・ω・)
社会として、どれだけ人を死なせないか!ということを基本にすれば、医療のキャパを保ったまま、少しでも流行を遅らせることによって、ちゃんと治療をして救おうという戦略なんだそうです。
そうだったんだ! その点では、ちゃんと考えてるじゃないか!
新型コロナウイルスのピークを抑えるとどうなる?
現在、日本政府が行っている対策は、新型コロナウイルスのピークを抑えることで、クラスターの数を減らす作戦のようです。
ただ、ピークの山が平坦になることで、ダラダラ後ろに伸びてしまうことになり、終息が何時になるのかが定義しにくくなってくるということ…。
当初の予定では、完全に封じ込めたSARSの対応策を目標にしていたようですが、ピークを抑え込む作戦を行っていることで、2009年の新型インフルエンザと似ていると先生は言われます。
SARSの場合は、2003年にピークがあって、現在はゼロとなり、完全に終息していますが、2009年の新型インフルエンザは、ピークを抑えたことで、現在でも流行が続いているんだそうです。
えぇぇっ!Σ(・ω・ノ)ノ! 現在でも・・・
そのことから、専門家の先生の話によると、今回もそのシナリオが一番考えられるということです。
終息するのはいつ?
では、長引く対応の場合、終息はいつになるのでしょう。
終息というのは、ウイルス学的に抑え込んだとか、症例がなくなったという臨床的なことよりかは
- 社会が何処まで許容したか
- 治療法が確定し、ワクチンの開発がされる
恐るるに足りぬ状態になった時…この上の2つの状態が考えられるとのこと…。
今、急ピッチでワクチン開発は行われていますが、キチンと開発に至るまでには、半年以上かかるということなので、そうなると社会が何処まで許容できるか…ということになります。
まとめ
しかし、ここのところ海外や国内ニュースを見ていても、新型コロナウイルスの勢いはとどまるどころか、反対に爆発しているように感じます。
最早、こうなるとパンデミックを抑え込むのは、難しいことも分かります。
報道(社会)が落ち着いた時、初めて終息に向かうと先生がおっしゃっていましたが、今はまだまだ、落ち着くどころか…の話のようです。
他所の国に比べると、日本は島国と言う恵まれた環境にあることで、被害はまだ小さいように感じているのですが、だけど…島国だからこそ油断していると無感染者や軽い症状の人が国内にどんどん増えていくと、重症化リスクは大きくなり、死亡者数もグン!と増えることは言うまでもありません。
そうなると、医療のキャパオーバーによって、終息どころではないようにも感じます。
国自体が『ウォーキング・デッド』化しそうじゃないですか?
(妄想好きなもので…すみません)
(ついでに宣伝もしちゃって)(笑)
健常者や症状が軽い人からすれば、自粛ムードが続くことは、経済が回らなくなるからマイナス面が大きし…何より退屈だ!ということも分かります。
その辺を政府がカバーできれば、問題はないと思うんですけど…。
それがないままでいれば、そりゃあ自粛をずっと続けることは難しいと思います。
そうなると、免疫抑制をしている今の私からすれば、予防をすれば大丈夫!と言えるのか、そこが不安で仕方がありません。
予防はしていたとしても人と会話する際に、相手がウイルスを保有しているかさえ分からない状態で、人と接するのが怖いです。
心配性過ぎ!
…と、後の笑い話になることを祈ります。アーメン!
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は、そろそろまた字幕付き動画がアップされる頃かなぁ? ということでお伝えできたらと思います。