窓全開だった2Fの窓が、ここのところ夜になると1箇所…2箇所…3箇所と、バタン! バタン!と音を立てて閉められる怪談のような我が家。
坂東皿屋敷っぽく閉めてます。(笑)
最近、インプットされる情報量が増え、腐りかけの脳みそが緩く動き出しているような...。
オカンは盲目
正しいと思っていたことが、間違いだらけだったことに気付く今日この頃。オカンの子育て失敗談を暴露。
よく恋愛の面で、『恋は盲目』という言葉があるけど、『子育て』も同じだなぁ...って感じる部分がある。
どちらも愛する人への愛が大きすぎて陥りやすい『盲目』。オカンも『盲目』になりやすく、
ココ20年ずっと、一途なオカンやってます。
息子が大好き
『甘えワザ』が半端ない息子を、ついつい甘やかしてしまうのが母親の特権。
だって、可愛いんですもの。(๑′ᴗ‵๑)
自分の体の中で10月10日...。人間の形となって、生まれ出て来た生物。自分の『分身』や『一部』みたいな感じだから、特に愛情深くなってしまう。
母親にとっては、異性でもあり謎だらけの生物でもあるので、余計に可愛い❤︎
幼稚園・小学校では、女子にモテモテ。小学高学年~中学にかけては、年上の女性にウケてた息子。
買い物に出かけると、オッさんからの熱い視線を感じてヤバイ❗️...と思ったこともあった。
色白で女装もイケそうな顔なので、よく冗談で
カミングアウト..しても大丈夫だよ...とこちらから言う。
将来は『マダムキラー』間違いなし❗️
現在20歳、身長はとっくにオカンを追い越し180㎝。常に見下ろされてるオカン。
だけど、息子の特権なのか?よく甘える。
ココで手を出すと、旦那の二の舞だ...と思って
自分でやれ❗️...と言う。
口ヒゲが薄っすらと生え、男の子ではなくなってるけど、基本童顔で小さい頃の面影もチラチラ。昔のような「かぁちゃん大好き」オーラは封印され、目も合わさず...ものの言い方も普段は、ツッケンドンだけど…
息子の口から発する言葉は、ツッコみどころが満載なので、ついツッコみを入れるオカン。
クールに平常心を装っている息子も、最終的にツッコミに弱く、我慢できず口元から崩れて行く。
その瞬間が堪らなく好きな ( *´艸`)❤︎
変態オカン。 (笑)
そして、オカンの反省は、一人息子のことをわかっているようで、分かっていなかったこと。
子育て全盛期中、オカン好みの男に変えようと頑張ってたことデス。
子供の頃、少女漫画で育てられたオカンは
花団で言う『花沢類』のような男が理想 (笑)
トイレ立て籠り事件
今思えば、息子の『優しさ』を『弱さ』だと勘違いしていたオカンは、のびのびと体操を楽しんでいた息子に、大嫌いな剣道を習わせ『トイレ立て籠り事件』を多発させることに...。
大泣きして抵抗する息子を引きずって、道場に連れて行ってたのは、男の子は強くなきゃ生きていけない…と思ってたから。
ゲーム…戦国無双に嵌っていた息子に実践で強くなれ!…と言って連れて行った道場。
稽古日は、決まって一日中お腹が絶不調になった息子だけど、稽古が終わって面を取った時のスッキリ爽やか美少年の顔✨✨が眩しかったなぁ(▰˘◡˘▰)
そして、顔が命だと知っていたからなのか?
鬼瓦道場長とのかかり稽古では、常に後方に並んでた息子。
逃げ回ってないでサッサと行きなさい!
…と指摘すると
道場長が疲れる頃を見計らってなっ!
意外にも考えてる息子に、感心するオカン。(笑)
日本武道館への道
そんな息子が小学6年の時、日本武道館で行われる全国道場小学生剣道大会に行くことになった。それがきっかけで、大好きだった体操をやめることになる。
この頃は、稽古も厳しくなり、剣道と体操掛け持ちの日もあり、脚への負担が大きかった。
骨折が続いていた時期でもあった。
そんな中、全国大会に向けた県の予選があり、
みんなの夢だった切符を手に入れた。
その日、道場長から言われた。
「全国大会に向けて稽古が厳しくなるから、体操を諦めてくれ!」二足の草鞋を履くのは無理だ…と
その時は、流石にオカンも泣いた。大嫌いな剣道を息子が続けて来られたのは、大好きな体操があったからだって知ってたから。
だけど、全国大会には団体戦で出場するので
息子一人欠けると厳しくなる。息子のポジションは、『次鋒』。
道場の皆の夢でもあった『日本武道館出場』。
その時は、道場長に従うしかなかった。
そして、『体操は一旦やめるけど、中学になってから再び始めても良いよ』…と息子に伝え、体操を諦めさせた。
この時は、息子にとって凄い葛藤だったと思う。だけど、武道館に行って、息子の中で何かが変わったように見えた。
体操より剣道
日本武道館に立った息子は、中学で「体操習いたい」と言わず、クラブ活動で『剣道』を選んだ。嫌がってた剣道を好きになって、自分で選んだんだ❗️...と思って嬉しかった。
だけど、ホントのところは
大人の圧力に屈してただけだ…と、中学卒業する頃に言われて口喧嘩になった。
弱い小学生だった俺が、あの怖い鬼瓦に嫌だって言えると思うか?
その言葉に何も言えなかった。
現に、他の仲間も最終的に剣道の道へ進められていたから。
だけど、自分んで選んだんでしょ❗️
いつも、このやり取りが付き纏う。それでも、いつかやってて良かったと思える日が来るんじゃないか…と淡い期待を今でも持っている。
息子の中のマイナスな部分が、プラスに変わるときがきっと来る...と信じている。
親の都合で動く常識
私は「息子の為」と思いながら、息子の一番光る部分を潰してたんだと今頃になって気付く。
息子と喧嘩になると、いつも『剣道』の話が出てくる。それが辛いけど、息子はもっと辛い思いをしてたから仕方がない。
息子にプラスになると思ってたことは、私の都合だったんだ。自分の理想とする男を作るための...。
息子からも言われた。
「それって、全部大人の都合だよね」
外では頼りなく見える息子の口から出てくる言葉が、グサッと突き刺さる。いつの間にか、しっかり状況を見つめる目を持っていた。
今まで、子供は親の都合に合わせるのが『常識』だと思ってた。私自身、そうやって生きて来た。親の言う事が正しいと思って育った。だから、親の敷いた安全レールの上を歩いても、疑問なんて沸かなかった。
だけど、それは間違った常識だった。子供を1人の人間として見ていないから。人は皆、『個性』を持って生まれて来る。その個性は、親であっても潰しちゃダメなんだ。個性を活かせない世界に生まれて来た子供は不幸になる。
最近、よく目にする『革命』の文字。『常識』がひっくり返ろうとしている今。色んな情報をインプットすればするほど、今までの『常識』が歪んで見えて、アップデートが必要だと思う。
そして、疑問を持てる息子で良かったと思う。
「将来の保証」と「勝ち組」
高校の進路相談をクラブ顧問の先生とした際、
先生の言葉に息子はひたすら首を横に振っていた。
「〇〇、ココに行ったらお前の将来は保証される。勝ち組になれるぞ!」
ちょっと、違和感を感じた言葉だったので記憶に残る。現代の『学歴社会』を象徴する言葉。
先生の口から『勝ち組』と言う言葉が出て来たのは正直ちょっと引いた。
それまでの息子であれば、首を縦に振っていたと思う。だけど、横に触れる勇気が芽生えてた。
「弱い」と思っていた息子は、弱くはなかった。ちゃんと自分の意思表示ができる子になっていた。
やっと、大人とも対等に接することができるようになってた。
だけど、その頃のオカンは、もう少し息子をコントロールできると思っていたので、進学する高校の剣道部の先生にお願いした。
先生!お願いします。息子を剣道部に入れて下さい❗️息子を説得してください!
しかし、作戦は失敗。ココでも息子の首は縦に振られることはなかった。
あの可愛い笑顔で「ちゃ~ちゃん」と全身を使って叫んでいた男の子は、かなりの頑固者に育っていた。
息子、不登校になる
そんな息子は、高校2年の頃から不登校気味になる。剣道部に入って入れば良かったものを...自由になって気が抜けたか❗️
その頃の私は、息子と2人で食べて行けるように頑張らなきゃ…と思っていた頃なので、家でジッとする時間も少なく、息子とはすれ違いが多かった。
同じ家にいるのに、何処か遠い息子。そして、実家の父の容態も悪く、愛猫の急変で入院もあり、精神的にも肉体的にもシンドかった。
不登校気味ではあったものの
「高校は絶対、卒業する」…と言っていた息子は、ギリギリで卒業した。
卒業する半年前から、専門学校へ行く!…と言いだし、新しいスタートにワクワクしていた。夏休み前から2人で週末に、何度か体験入学に出かけた。
そして、その専門学校に入学した。専門学校で心機一転、頑張ろうとしている息子がいてホッとした。だけど、それは長続きしなかった。
2ヶ月で退学した。
現在は、引きこもり継続中!
私も外で働くのをやめ、息子と2人で引きこもってるけど、息子と接する時間が増えて、お互いにホッとしている部分もある。
本当は、もっと思春期の頃にそうするべきだったのかもしれない。一人息子は、基本寂しがり屋だ。一人で部屋に籠っていたのは、唯一の安全地帯だから。
好きなことをして生きて行こう!
ダメな私だけど、息子が大好きデス。
盲目になりすぎて、ときどき間違ったオカンを演じてしまう事があるけど、ゴメンナサイ。
オカンもやっと目覚めた感じ。ぬくぬく育ったオカンは、よく失敗するけど今まで避けて来た事だから仕方がない。
人生は常に勉強。求める気持ちさえあれば何だってできるんだと思えるようになった。
親だからこそ、子供の前で派手に転んで起き上がる姿は見せて行きたい。
もう一人の親の分まで、頑張ります❗️
by オカン